【陸中建設×岩手ビッグブルズ】スポンサー事業は素晴らしい地域貢献の1つである

2011年3月11日。東日本大震災が発生。

その直前の2010年12月に、岩手唯一のプロバスケットボールチーム岩手ビッグブルズは誕生しました。

震災による計り知れない苦しみの中、岩手ビッグブルズは現在に至るまで、岩手県に勇気や希望を与えられるよう、宮古市での試合開催を積極的に取り組んできました。

そんな岩手ビッグブルズを創業当時からスポンサーとして支援している陸中建設株式会社。

なぜ陸中建設は、創業から現在に至るまで岩手ビッグブルズを支援し続けているのか。

地元宮古市への想いやスポンサー事業の醍醐味について、社長の伊藤峻氏にお話を伺ってきました。※以降、敬称略。トップ写真は2019年3月30日冠試合にて。

▲代表取締役社長・伊藤峻(イトウ タカシ)
1984年岩手県生まれ。岩手大学工学部を卒業後、地元の大手電機会社に就職。その後、同会社の大規模プロジェクトで活躍後、2017年より現在の陸中建設株式会社に転職し、家業継承を決意。親子3代で続く実績と信頼をもとに、現在は建設業のほかスポンサー事業にも積極的に取り組んでいる。得意なスポーツは、ゴルフ・野球・アメリカンフットボール。

Q.はじめに、陸中建設様のご紹介をお願いします。

弊社の強みは、今年で創業57年となるその実績と信頼です。

現在、宮古市で建築・土木・砕石・不動産、4つの事業を軸に経営をしています。この暮らしに欠かせない4つの分野をトータルでサポートできることは弊社の大きな特徴です。

災害復旧事業に関しても、宮古市に防潮堤を2箇所設置したことをはじめ、台風被害も多いことから、災害復旧工事にも取り組んでいます。

地域に何ができるのか、それが全ての発想の原点である

陸中建設株式会社 企業理念

この企業理念のもと、数ある事業に取り組んでおり、その中の1つであるスポンサー事業も、地域貢献として取り組んでいます。

▲砕石の作業風景をダイナミックな映像でご覧下さい!

プロの試合を観れる文化を絶やしてはいけない

Q.岩手ビッグブルズのスポンサー事業を始めたきっかけを教えてください。

今後、建設業において商業圏を広げていく予定があり、地域貢献もそれに伴っていきたいと考えたことがきっかけです。

その根底には、私自身スポーツが大好きであり、学生時代にアメリカンフットボールに取り組んでいた経験があります。

単純にスポンサーとして、スポーツを事業化することに興味がありましたね。そんな中、宮古市で積極的に試合開催をしてくれていたのが、岩手ビッグブルズでした。

地域貢献を第一に考えている点でも相性が良かったので、自然とスポンサーを務めることになりましたね。

子供達にプロの試合を観る機会を提供することで、彼らの将来の可能性が広がるのではないかと思っています。なので、プロの試合を観ることが出来る文化を絶やしてはいけないと考え、現在もスポンサー事業を続けています。

▲岩手ビッグブルズ・伊藤良太選手。陸中建設よりMVPを贈呈!

Q.昨今、新型コロナウイルスが猛威を振るっていますが、貴社の事業に影響はありますか?

ほぼないですね。建設業は公共工事など、予算が決まっているものが多いですから。

ただ、今年の4月に岩手ビッグブルズの冠試合を開催する予定でしたが、コロナの影響で中止となりました。

その試合は生中継を予定していましたし、地域を活気付けられる大きなチャンスだと感じていたので非常に残念に思っていました。

岩手ビッグブルズに限らず、スポーツの試合が全て中止となった状況は、スポーツ好きにとっては結構辛いですよね。

今後、誘致する点においては、宮古市で試合開催をしてくれるのであれば、積極的に手を挙げていきたいですね。

▲2017-18シーズン終了後、岩手ビッグブルズより御礼の挨拶

スポンサーの醍醐味は、会場の一体感や喜びをチームと一緒に作り上げられること

Q.今まで、スポンサーをやってきて良かったと思う瞬間はありますか?

試合終盤、3Pシュートを打った瞬間に会場が静まり返り、シュートが入って逆転勝利をする。この時の大歓声や喜びっていうのは、本当に素晴らしいですよね。

会場が一体となって、皆さんが喜んでくれる。こんな素晴らしい瞬間をスポンサーとして一緒に作り上げることが出来るのは、良かったなと思います。

Q.今後、陸中建設様としては、岩手ビッグブルズをどのように応援していきたいですか?

弊社の事業規模のように、岩手ビッグブルズを応援する文化も大きく波及させ、いずれは皆で応援する輪を作っていきたいなと思っています。

岩手ビッグブルズは、試合前にクリニックを開催することはもちろん、岩手県各地域の幼稚園や保育園を回ってバスケットを教えてくれるように、地域に入り込んだ素晴らしい活動を行っていますから。

▲宮古市で積極的に重機乗車体験会を実施中!

Q.話は変わりますが、貴社はTwitterなどのSNS運用にも力を入れていますね。その理由は何でしょうか?

建設業は大規模な事業ですので、敷居が高いと見られがちです。実際そんなことはなく、個人住宅や小規模な工事にも取り組んでいることを、まずは知って頂きたい。

そんな想いから、個人に対してのアプローチかつイメージを柔らかくする上で最適な方法だったのが、SNS運用でした。

Q.実際に効果はいかがですか?

宣伝効果という点では、効果的に使われていると思います。宮古市だけではなく、岩手県全体からの知名度も上がってきていると実感しているので。

例えば、Twitterで動画をアップするとリツイートしてくれたり、地域の方に声を掛けてもらえる機会は増えました。

▲PanasonicリフォームClubにて、お料理教室をYouTubeでも発信!

Q.SNS運用の他に、取り組まれていることはありますか?

弊社1階にPanasonicリフォームショップを構え、そこで定期的にイベントを開催しています。

イベント内容としては、お料理教室やプログラミング教室など多岐にわたります。

開催のきっかけは、弊社の所在地が宮古市の中心地であり、地域住民の交流を大切にしていきたい想いから始まりました。

当ショップでは、キッチンや水回りの商品も展示していますが、イベントを通してキッチンなどに触れてもらい、壊れてしまう前に買い換えて頂く機会も提供しています。

やはり水回りなどを管理されているのは女性が多いこともあり、イベント内容は弊社の女性社員に企画してもらっていますね。

▲お花の会の他にも、イベント開催があるかも!?

宮古市の経済が潤う仕組みを作りたい

Q.商業圏を広げるお話がありましたが、具体的な意図を教えてください。

コロナの影響もあり、これから地方で暮らしていきたいと思う人が増えると思います。

以前より宮古市は、本州最東端・陸の孤島と呼ばれるほど、東京から一番遠い場所と言われてきました。

それが東日本大震災以降、急速に道路工事が進み、以前は東京−宮古市間で半日かかったところを、今年度末には1時間15分程に短縮される見通しです。

その点、宮古市は通勤圏内に近づけているので、商業圏を広げる良い機会と考えています。

そこで第一に進出したい場所が隣の盛岡市であり、それに伴って宮古市の経済も潤う仕組みを作っていきたいと思っています。

▲コンセプトは「かわいいお家」見学会は2020年7月26日まで実施中!

Q.宮古市の経済も潤う仕組みというと?

地域活性化の為には、人がいなければなりません。それには観光か、住むかの2つの状態を作らなければいけないと思っています。

建設業としては、移住のきっかけを作る観光はもちろん、スポーツ振興はやるべきではないかなと思いますね。

Q.最後に読者の方々にメッセージをお願いします。

私自身スポーツが大好きなので、宮古市の地域活性化や社員の幸せに繋がるのであれば、これからもスポーツの支援・応援は続けていきたいなと思っています。

宮古市のためにも、企業理念である「地域に何ができるのか、それが全ての発想の原点である」を胸に経営をして参りますので、岩手ビッグブルズの応援をこれからも宜しくお願い致します。

◆PanasonicリフォームClub陸中建設(YouTube)
https://www.youtube.com/channel/UC8hZR570u0-pzWPeXkBK3HQ

◆陸中建設株式会社 各種公式SNS
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1995年静岡県出身。バスケット競技歴10年。会社員の傍ら、スポーツライターとして活動中。

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