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Spportunity Special Presents 【第2回】「マニアック野球座談会」~今話題の岩手大船渡高校の「大谷二世」~

前回までのあらすじと野球博学の求道者3名のご紹介

 
野球博学の求道者3名、「アスリートの夢を本気で応援したい」スポチュニティスタッフ1名、やや読売贔屓な太鼓持ちスタッフ1名の計5名による「マニアックな野球座談会」。
Spportunity Special Presents【第1回】「マニアック野球座談会」~野球博学の求道者が大集結!~(https://www.spportunity.com/column/116/column_detail/
では、球団組織や移籍から見る海外と日本のスポーツビジネスの熟成度、応援や引退セレモニーから見る海外と日本の文化の違いについて様々な意見が出た。
 
 

西尾典文(略称:西)
野球ライター。筑波大学大学院体育研究科卒(スポーツの動作解析専攻)。
愛知県生まれで大学まで選手としてプレー。アマチュア野球を中心に年間約300試合を観戦。取材の為に全国に足を運び、ほとんどのプロ野球選手のアマチュア時代を生で目撃。日本ハム吉田輝星を甲子園前から「高校№1投手」と推す等、百戦錬磨・スカウト顔負けの審美眼を持つ。
 
 
 

梶原駿(略称:梶)
株式会社ミクシィのスポーツ事業推進室にてスポーツマーケティングを担当。前職ではプロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグのリーグ事業統括としてスポンサーセールス、マーケティング、イベント運営、広報など幅広く担当。
現在もミクシィに所属しながら、BCリーグの他女子ソフトボールリーグ活性化のアドバイザー、東京都社会人サッカー2部に所属する「TOKYO CITY F.C.」の運営メンバーにも携わっている経験から、国内外のスポーツビジネスにおける経営やマーケティングを中心とした知見や深い洞察を持つ。また、プレイヤーとしても大学卒業まで野球に取り組む。

 

山本祐香(略称:山)
野球タレント、野球ライター。「楽しみまSHOW!野球女士」、「スワいち!(http://swa1.net )アシスタントMC」などで活躍中。
三度の飯より野球が大好き」というキャッチフレーズと共にタレント活動をしながら、プロ野球・アマチュア野球を年間120試合以上観戦し観戦記録をつける日々。最近の楽しみは、大学野球で逸材を見つける“仮想スカウティング”。面白いのに日の当たりづらいリーグを太陽の下に引っ張り出すべく、世の中に向けて発信をしていく。
(最新コラム:https://www.spportunity.com/column/112/column_detail/
 
 
他スポチュニティスタッフ2名(A、B)

 
 

話は進み、若かりし頃の侍J二塁手、日本ハム吉田、スタッフの後輩ヤクルト吉田大成選手の話題に

 
B:ところで、西尾さんが今まで取材されてきて、下馬評的にはまぁまぁだったけれども、この人多分プロ入ったら活躍するだろうなって人いましたか?
 
西:めちゃめちゃ最近ですがオリックスの山本由伸投手*は、僕はドラフト1位だなと思ってました。 *注:ドラフト4位で入団
 
梶:今年大ブレークした2年目ですよね。あと、西尾さんは、甲子園の前では吉田投手が一番だって言ってましたね。山本投手は、西尾さんの評価や一般的な前評判も高かったんですか?
 
西:スカウトの人と話したんですけど、山本投手は背が低いのが気になると言われてましたね。どうやら一般的に選手が高校生の時は身長を気にするようです。将来的なスケールがあったほうが良いってことなんでしょうね。大学生ぐらいの選手だと、そういう話はあまり聞かないですね。
 
A:そんなに身長って大事なんですか?
 
西:大きい方がいいと思いますけど、絶対ではないと思うんですよね。
 

アマチュア時代から有望選手を見極めるためには足繁く球場に通うしかない
 
 
 
A:その選手の特徴と言うかキャラクター次第ってことですね。例えば、動きがしなやかな広島の菊池みたい俊敏な選手であれば背はいらないとか。
 
西:そうですね。でも僕、菊地涼介選手は実は逆に(最初見たときは)全然良いと思ってなかったんです。大学の時に見たんですけど、バッティングがいいと思わなかったんですよ。ショート守ってて四番打っていて、見た試合も3安打ぐらい打っていたんですけどね。ちょっと癖が強い打ち方なのもあって、相手のピッチャーのレベルがあまり高くないからプロで打てるのかなと思ってたんです。
 
梶:どこ大学でしたっけ?
 
西:岐阜の中京学院大学です。当時はあまり良いと思わなかったですね。守備は正直あんまり分からなかったんですよね。なぜかと言うと、そんなにボール飛んでこないですし、試合の中で守備の上手い下手って分かるようなボールが来ないじゃないですか。勿論、守備が評判だったので見てましたが…。なので、正直言うと「ドラ2か!」と少し驚きました。きっと練習とかを見る機会があれば評価も違ったかも知れませんね。広島としては「してやったり!」だと思います。
 
B:中京学院大学って巨人の吉川選手も出身ですよね?
 
西:そうそうそう。吉川選手の方がバリバリ目立ってました。吉川選手はすごいと思いました。
 
梶:吉川選手って高校はどこでしたっけ?PLでしたっけ?
 
西:いや岐阜の中京ですね。亜細亜大に入って数週間で辞めて、戻ってきたみたいです。
 
B:ちなみにヤクルトの吉田大成選手はどうですか。今年のドラフト8位の選手です。実は、彼は佼成学園高校の後輩なんです。
 
西:吉田大成、いい選手ですよ。
 
梶:(好評価なのは)Bさんの後輩って言ったからじゃないですか?(笑)
 
西:そんなことないですよ(笑)
 
梶:Bさんは野球部だったんですか?
 
B:いえ、私は柔道部と漫画研究部でした(笑)
 
一同:(笑)
 
山:全然野球と違うじゃないですか(笑)
 
B:吉田大成は、どこが注目なんですか?
 
西:パンチ力がありますし、守備もいいですし。よくいるタイプと言えば、よくいるタイプなんですけど、右投げ左打ちで足も速いです。普通の選手よりもバッティングがいいですね。
 

「ヤクルトからドラフトされた吉田大成(明治安田生命)は掘り出し物?」(出典:https://win38.net/yoshidataisei/
 
山:そう言う人は初めてかもしれないです。守備の評判の方がよく聞きます。
 
西:大学の時でもそうですね。大学よりも社会人に入ってから良くなりましたね。
 
B:大学は明治でしたっけ?
 
山:Bさん、私の記事ちゃんと読んだ!?ちゃんと読んでね(笑) 吉田大成、いい選手だと思います。プロに入ると思っていましたし、明治安田生命まで行って取材して記事書いたのに(笑)
 
梶:明治安田生命まで行ったんですね。
 
西:明治安田生命から確か初めてプロになったんですよね。
 
山:2年間ずっと追いかけていたんです。
 
西:いい選手ですよ。でもバリバリレギュラー獲るかって言われたら、ちょっと微妙かも知れません。一軍のバックアップとかだったら面白いと思いますけどね。でも阪神の糸原選手*も最初はそんな印象でした。 *注:2018年シーズンで2年目ながら143試合に出場。152安打、打率.286の成績を残す
 
山:彼も高校の時から良い選手でしたよね。
 
西:高校の時は良い選手だったんです。でも、大学ではあまり伸びなかったんです。
 
山:私はきっと大卒でプロ行くと思ったんですけどね。
 
西:正直、社会人でも「まぁまぁかな」という選手でした。だから、プロに入ってもそんなレギュラーとかにはなれないだろうなと…。そう思ったらレギュラーなったんです。吉田大成もそうなるかもしれないですけど、ちょっとレギュラーは厳しいかも知れませんね。
 
山:守備固めで獲ったようですね。元々守備の人だったスカウトさんが獲ったと。
 
西:確かに守備も上手いですね。
 
B:社会人になってからどこを守ってたんですか?
 
西:ショートとセカンドの二遊間ですね。
 
山:本人はショートが好きだと言っていました。大学の時に4割2分くらい打って東京六大学リーグで2位、ベストナインにも選ばれていましたね。大学の時はとにかく結果を残さなきゃいけないからそれに合わせた打ち方をしていて、それは自分の打ち方ではなかったから明安に入ってしっかりとしたバッティングになったみたいです。
 
西:確かに社会人に入ってからの方がバッティング良くなりました。
 
山:吉田大成は好きです。
 
梶:ライターの方のそういう所、すごく尊敬してます。すごいなって。
 
西:でも、僕はそんな一人にすごく突っ込まないですよ。同じ選手を3回続けて見るとしんどいです。
 
山:継続して見て取材をしないとわからない部分を書くタイプのライターだからです。
 
 

「あれはちょっとすごいですね!楽しみですね!
多分、日本ハムが年明けに1位でいくって公表すると思います」

 
A:全然違う話なんですけど、私岩手出身なんで大船渡の何って投手でしたっけ?気になる投手が居るんですけど・・・
 
西:あ!佐々木!あれはやばいですよ。
 
A:確か、2年生で157キロ投げてましたよね。
 
西:投げるだけならもう大谷翔平、ダルビッシュレベルです。彼はちょっとすごいですね!今後が楽しみですね!
 
A:菊池雄星や大谷翔平と、凄い選手が出てきますね!岩手!
 
西:今、創志学園の西投手とか、星陵の奥川投手とか話題になってますけど、今甲子園で活躍した子とか神宮大会で活躍した子とかよりも2ランク上だという評判ですね。
 
A:何が凄いんですか?球の速さですか?
 
西:球の速さもそうですけど、フォームとかもいいですね。全然違いますね。何と言うか何十年に一人だと思います。
 
B:ほぼドラ1ですか?
 
西:間違いないと思います。「ほぼ」と言うか、もう「何球団行くのかな?」というレベルです。
 

大船渡高校の佐々木朗希(出典:https://www.xn--8wv97xz6xo7h.online/entry/2017/07/09/053604/
 
 
梶:甲子園出場はチーム的には厳しいかも知れませんね。
 
西:21世紀枠で出場かとも言われていましたが、選ばれなかったですね。
 
B:でも逆に肩を酷使しなくていいかも知れないですね。
 
西:そうそう、それはいいと思いますよ。もしかしたら、日本ハムが年明けに1位指名でいくって公表すると思います。
 
A:年明けってまだ3年生になってないのに!?
 
西:そうですね。3年になるタイミングか、なる前あたりかと思います。
 
B:日ハムってそういう公表とかってあんまりしないイメージなんですが、するもんなんですね。
 
梶:結構しますよ!逆に、ジャイアンツはミーハー的に結構行くんですけどね。
 
A:公表って、そもそも公に言った方がいいんですか?
 
西:そうですね。あれはメジャーを牽制する意味もあるんですよ。
 
梶:日ハムはダルビッシュにしても大谷翔平にしても、フラれても言うじゃないですか。ナンバーワン戦略なんで。
 
梶:佐々木投手がいる大船渡には、メジャーのスカウトがもう来てるらしいんですよ。
 
A:大船渡にまで!?
 
梶:監督が元々アメリカの独立リーグでやっていたらしくて、そういう経緯もあってちょっとでメジャーに行かれるのは嫌っていうのもあって、もう早めに公表しようって話になってるみたいですね。
 
梶:球界のこと考えたら、日ハムに行かせるべきかも知れませんね。球界のこと考えて「この逸材を育てるためには、どういう風にしたら良いか」って考えたら、日ハムに行くべきだと思うんです。
 
 
(次回に続く…)
 
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