【後編】「亜細亜大学とクラウドファンディング」~日の出から世界へ、亜細亜大学庭球部を取材~

前回のあらすじ

1961年創部、過去に全日本選手権の優勝者も排出した名門・亜細亜大学テニス部。学生自らが練習メニューを考案、ミーティングを開くなど自主性を重んじた活動をしている。実績と自主性を支えるのは、学生プレイヤーの枠を超えて「世界で戦える選手になる、全日本選手権に出る」という高い目標。そして選手を熱く指導する監督・コーチの存在であった。
そんな亜細亜大学テニス部で日々奮闘する、学生達の将来の目標とクラウドファンディングへの思いを今回は紹介する。
▼前回の記事はこちら
「個性値を伸ばす」 ~日の出から世界へ、亜細亜大学庭球部を取材~
https://www.spportunity.com/column/120/column_detail/
 
 
 

亜細亜大学テニス部のお二人


志賀隼(DJガーシー)
経済学部の新4年生。3年時の夏までは選手として活躍。それからは”とある将来の目標に邁進するため”と部活動の発展を裏から支える為にマネージャーに就任
 

伊達芽依
国際関係学部の新4年生。5歳からテニスを始め、高校・大学はスポーツ推薦で進学する程の実力者
 
 

テニスとは関係ないんですけど・・・

――先程、志賀さんが「やりたいことをみつけた」と仰ってましたけど、それは何ですか?――
 
志賀さん:テニスと全く関係ないんですけど、DJになりたいんです
 
――DJですか!?たしかに全然テニスと関係ないですね(笑)、でもいいじゃないです!監督さんにお伝えする時ドキドキしませんでしたか?――
 
志賀さん:心臓バクバクでした。言ったとき爆笑されました(笑)。ただ、本気でDJやりたいんです。「どこどこの大きな会場披露したい」という目標はないんですが、身近な人を幸せにしたいです。元々、洋楽が好きだったのですが、洋楽に合わせてDJさんが会場を盛り上げると皆がノリノリになるんですね。そしたら会場の人同士が皆友達になれるんですよ。その光景を目の当たりにしてから、今度が自分が皆を盛り上げる側になりたいなと思ってDJを目指してます。
 
――じゃあ、今修行中なんですか?――
 
志賀:はい、養成所に通っていて、春頃小さな会場でデビュー出来るかもしれません。(現在はDJガーシーとして活躍、引き続き彼をステージにあげてくださる会場主さんイベント主さん募集中)
 
――良い目標じゃないですか!――
 
志賀さん:良いんですかね?スポーツと関係ないですけど。
 
――全然良いですよ!伊達さんは、将来の夢はありますか?――
 
伊達さん:具体的な将来の目標はまだ決まってないんですが、親戚が皆海外いるので私も海外をまたにかける仕事や生活がしたいです。
 
――あー!親戚が海外に住んでたら影響されますよね!留学とかされてたんすか?――
 
伊達:はい、語学留学として半年間サンディエゴに留学してました!留学してたら実際に住みたくなっちゃいましたね。
 
――英語は話せるんですか?――
 
伊達さん:そうですね、家族の教育もあり小さい頃から英語に触れてましたので話せます。ちなみに、テニスとの関わりかたでいうと将来はママさんコーチになりたいです。
 

亜細亜大学国際オープンテニスとクラウドファンディング

この後も、学生達と将来に対する熱い話が交わされた。志賀さん、伊達さん以外の学生もそれぞれ目標を持っている。皆、日々の部活動に励みながらも将来のことを真剣に考えている様子が伺えた。話は進み、クラウドファンディングの話題に。
 
――今回、クラウドファンディングの利用目的が「国際大会の開催資金に充てたい」とのことでしたよね?――
 
志賀さん:はい!「亜細亜大学国際オープンテニス」という大会なんです。運営は我々亜細亜大学テニス部ですが、ちゃんとした国際大会です。大会構成のピラミットの中の一番ボトムに位置するフューチャーズ・サーキット大会です。錦織圭や大阪なおみが奮闘しているグランドスラムへの「登竜門」です。グレード的にはピラミッドの一番下なので、知名度が無く取り上げていただけることも凄く少ないです。もちろん、そのため運営資金を集めるのも非常に大変なんです。

 
――大会開催においくらぐらいかかるんですか?――
 
志賀さん:1000万ぐらいかかります。学校からの補助金、OBOGからのカンパ、部員の自己負担にも限界がありますので、企業さんの所に学生達で営業してスポンサードをお願いしたりしています。
 
――国際大会を学生が運営していることも凄いですが、自分達でスポンサードをお願いしに行っているのは凄いですね!――
 
志賀さん:スポンサーの皆様には本当に感謝しています。引き続き、応援してくださる企業さん、個人の方を探しております。というのも、資金が足りていないのもあるんですが、皆さんで大会を作りたい、皆さんを巻き込んでテニス界を盛り上げたいという気持ちもあるんです。
 
――たしかに、グランドスラムは知っていますが。フューチャーズ・サーキットというカテゴリーの大会はあまり知られていない気がします。――
 
志賀さん:仰る通り全然知られていないです。あと、日本は大会数も事態も少ないんですよ。年間で男子は8大会、女子は11大会。アメリカでは年間40程開催しているのと比べると全然数が少なくて盛り上がってないですね。一応、目標としては皆さんを巻き込んでいずれ47都道府県全部で大会を開きたいです。

――皆さんを巻き込みたいということで、クラウドファンディングを?――
 
志賀さん:そうですね!個人の方や企業さんのご支援で大会が開けるのでこれは皆さんを巻き込むと言えるとおもいます。自分達にとって理想的な仕組みです。
 
▼亜細亜大学テニス部のクラウドファンディングはこちらから
https://www.spportunity.com/tokyo/team/283/detail/
 
――そういう思いでご利用してくださりありがとうございます。スポチュニティを実際ご利用になっていかがですか?――
 
志賀さん:色々手取り足取り親身にサポートしてくださり、大変感謝してます。
 
――ありがとうございます(笑) クラウドファンディングは芸能人の方が利用していたり存在自体は認知されてきていると思います。しかし、日本人はまだまだ投資的要素にアレルギーを持っていると実感してます。「よくわからない、胡散臭い話なんじゃないか」って。なので、最も投資的要素に馴染みがないであろう学生さんが利用してくださるのは、我々としも大変光栄ですよ!――
 
志賀さん:お互いにとっても良い関係なんですね(笑)良かったです。
 
――最後に、亜細亜大学テニス部さんのことでも、テニスという競技に対する思い出も何かお伝えしたいことはありますか?――
 
志賀さん:そうですね、あの・・・本当に良い大学・良い部なんですよ(笑)皆高い目標持って、一生懸命やっています。もっと知っていただけたら多くの学生が入ってくれるんじゃないかなと思うんですね。もちろん、学生だけではなく一般の方々にもですが、自分たちがどんなことをしているのかもっと多くの人に知っていただきたいです。
クラウドファンディングのリターンの1つに「監督・コーチを交えたテニスクリニックに招待」といものを用意しているんです。是非、交流しながらテニスの良さとうちの部を知っていただけたら嬉しいです
 
伊達さん:私は、さっきの「皆さんを巻き込む」にも繋がるんですが、野球・サッカーのようにトップスターだけなく上から下まで色んな選手が国民に知られている・・・そんな競技にテニスがなったら嬉しいなと思ってます。

 
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