夢のような経験も!「ザスパクサツ群馬アカデミー」のサッカー留学が凄い!
突然ですが、こちらの写真に映っているサッカー選手たち、誰だか分かりますか?
写真に映っているのは、サッカー強豪国・ウルグアイの代表選手たち。
そして、日本の「ザスパクサツ群馬アカデミー」所属の選手2人なんです。
「ザスパクサツ群馬アカデミー」は、群馬をゆかりとするサッカーJ2リーグ所属「ザスパクサツ群馬」のアカデミー組織。
今年の8月末に、「ザスパクサツ群馬アカデミー」では所属する選手2人が選ばれて、ウルグアイへサッカー留学を行いました。
そこで撮られたのが、最初に紹介した写真だったんです。
▲現在ザスパクサツ群馬アカデミーでは、新たな支援を募集中!▲
一流の選手になるために必要な「気づき」
(イメージ画像)
こうしたサッカー留学の一番の目的は、実際に世界レベルの現場を知って、肌で体感することで「気づき」を養ってもらうためです。
・プロ選手になるために何が必要なのか
・海外の選手たちが持っている力は何なのか
・世界に通用する選手になるために自分の優位性は何なのか
アカデミー選手が、トップ選手になれる可能性を引き出したい、そんな思いでサッカー留学は実施されています。
プロサッカー選手になるためには技術だけでなく、人間形成をしっかりと教育していくことも必要です。
海外遠征で1人でも多くの選手が「気づき」を養うことができれば、サッカーの捉え方・向き合い方が変わるかもしれない。プロ選手になるためにどういったビジョンを構築して、日頃から何を考えてトレーニングや試合に取り組んでいくのか、大きな変化が期待できます。
「失敗を経験に変化できる選手になってほしい」
「失敗を成功に変化できる選手になってほしい」
サッカー選手としてだけではなく、社会人としても通用するメンタリティーを得ることが、成長につながる大きな力となってくれると願っています。
今回は、U-18選手の中から、2人がウルグアイ留学に選ばれました。
「身体的なものが優れておりトップ昇格に近い選手」「チームのリーダとしての役割を担う選手」といった点を重視して選ばれた選手たち。
そんな2人のウルグアイでのサッカー留学のレポートをお送りいたします!
研修の目的
①W杯南米予選「ウルグアイvsアルゼンチン」戦を観戦し、世界本場のサッカーを体感する。
②ウルグアイ1部リーグクラブ 「プラサ・コロニア」チームトレーニングへの参加
③サッカー強豪国、ウルグアイの強さの秘密を探求する。
(ウルグアイ代表施設の見学・環境・トレーニング方法・文化・習慣などを体感する。)
8月29日(火) ウルグアイ モンテビデオ到着
40時間近くのフライトに疲れ気味の選手でしたが、料理を目の前にすると笑顔が見られました。最初の食事は、伝統料理のニョーキ。選手2人もおいしいと喜んで食べていました。
ウルグアイ代表施設「コンプレッホ」見学
ウルグアイ代表チームがトレーニングを行う練習施設を見学させてもらいました。
ロシアW杯南米予選ウルグアイvsアルゼンチン戦の2日前にあたるこの日、ウルグアイ代表チームの記者会見が行われました。
松原の知人でもある代表チーム広報担当の計らいで、記者会見会場に入れてもらいました。未成年者は通常参加できないは入れないのですが、特別に見学させてもらえました。
世紀の一戦についての会見ということもあり、世界中から報道陣が取材にきていました。
ちなみに、ウルグアイ代表の記者会見に臨んだ日本人は、今回が初めてとのことです。
(左)取材陣に混じり記者会見を見学 (右)ゴディン、ベシーノに質問をする松原
(左)結果スタメン出場となったスアレスの怪我の状態を説明するチームドクター
8月30日(水) モンテビデオ市内散策
ラプラタ川の河口左岸に位置するウルグアイの首都です。
ホテル近くを散歩。クラシックカーも残るノスタルジックな街でもありました。
デフェンソール施設見学
当初の予定にはなかったのですが、車での移動中に、ウルグアイ第3の名門クラブ、デフェンソールの横を通りがかったので、急遽お願いし見学させてもらうことになりました。突然の訪問にも、松原の古巣ということで特別に入れてもらうことができました。
スタジアム、ロッカー(クラブスタジアム)、食堂など、松原が現役時代に使用したそのままの状態の場所も。
日本のサッカーをする環境が、いかに恵まれているのかがわかります。
※野良犬の侵入は、ウルグアイではよくあることだそうです。
デフェンソールは総合型地域スポーツクラブでもあります。
ロッカールームやクラブハウスを見学。育成からトップチームの施設まで、全て丁寧に見せてもらいました。
横には遊園地も併設されているそうです。
プラサコロニア 練習参加
コロニア・デル・サクラメントのクラブ、「プラサ・コロニア」のトップチーム練習参加。
ウルグアイ1部リーグの16チーム中、15チームが首都モンテビデオのクラブにあり、唯一モンテビデオ外にあるクラブが、このプラサ・コロニアです。
1932年のプロ化以降、ナシオナル、ペニャロール、デフェンソールなどの強豪クラブがほとんどタイトルを獲ってきた中、プラサ・コロニアは4年前にクラブの立て直しを依頼されたカルロス・マンタ(ウルグアイでは多くのクラブの監督を歴任し有名)が会長に就任し、育成に力を入れ地元の選手を育て、2016年後期リーグを優勝しました。
優勝メンバーである選手の多くは世界のリーグへと移籍しましたが、その移籍金でさらに育成に力を入れ選手を育てるという仕組みで経営が成り立っているクラブです。
練習グラウンドの芝の状態や施設は決して万全とはいえませんが、ウルグアイの選手たちはグラウンドや設備が悪いなどのワガママや言い訳は言いません。彼らにとっては良い環境であり、だからこそ海外でも活躍できるのだそうです。
8月31日(木) プラサ・コロニア 練習参加
この日はサテライトチームの紅白戦に参加しました。グラウンド横には大きな水たまりがあるような環境の施設です。
今回のウルグアイでのコーディネートを担当しエージェントは、スアレスの元代理人でもあり、現在もウルグアイ代表選手を多く抱える敏腕エージェントです。練習試合を観て選手たちへのアドバイスをしてくれました。
W杯南米予選 ウルグアイ代表vsアルゼンチン代表戦 観戦 @エスタディオセンテナリオ
混戦状態のワールドカップ南米予選「ウルグアイvsアルゼンチン」は、ウルグアイ国民だけでなく、世界中が注目するカードです。
今回はカルロス会長の計らいで、通常では手に入らない代表戦のチケットを入手し、観に行くことができました。
モンテビデオに向かう途中、車のタイヤがパンクするというアクシデントがありました。
すぐ修理をしてもらい事なきを得たものの、ウルグアイ、南米ではよくあることのようで、いたって冷静に対処していたそうです。たくましいです。
エスタディオ・センテナリオは、ワールドカップ第1回大会が開催されたスタジアムです。
スタンドの席は石の箇所もあり、歴史を感じるスタジアムでもあります。
世界中から人の集まる試合なので、厳重な警備のもと、スタジアムに入ることが許されます。
結果は0-0の引き分け。怪我で一度は欠場とアナウンスされていたスアレスも、ふたを開けたらスタメン入りすることに。
アルゼンチンのメッシの動きを徹底マーク(アルバロ・ゴンザレスがマーク)で封じ、引き分けに持ち込むという展開でした。
9月1日(金) プラサ・コロニア TOPチーム練習参加
夜、プラサ・コロニアの方々が、歓迎会をひらいてくれました。
友好の印に、レプリカのユニフォームを贈呈していただきました。
9月2日(土)
予定にはありませんでしたが、急遽モンテビデオへナシオナルvsプラサ・コロニアの試合を観に行くことに。
その前にコンプレッホへ立ち寄り、なんと、ウルグアイ代表選手らと写真撮影・サインをもらうことができました。夢のような経験です!
(左)GKのマルティン・カンパーニャ選手(CAインデペンディエンテ) (右)ホセ・マリア・ヒメネス(アトレティコマドリー)
(左)DFディエゴ・ゴディン
(右)DFガストン・シルヴァ、GKマルティン・シルヴァ
(左)GKフェルナンド・ムスレラ (中)DFディエゴ・ゴディン (右)FWガストン・ペレイロ
(左)DFマルティン・カセレス (中)MFフェデリコ・ヴァルヴェルデ (右)DFディエゴ・ゴディン
代表選手とこんなにもたくさん一緒に写真を撮り、多くの選手のサインをもらえたのは、世界中でも今回のザスパの皆様だけでしょう!!
ウルグアイ1部リーグ ナシオナル vs プラサ・コロニア 観戦
お世話になっているプラサ・コロニアのリーグ戦がモンテビデオで行われるということで、急遽観戦することになりました。
エスタディオ・グラン・パルケ・セントラルはウルグアイのモンテビデオにあるサッカー専用スタジアムであり、スポーツだけでなくウルグアイ史にとっても重要なランドマークの一つだそうです。
1900年に建てられ、1910年よりナシオナルのホームとして使われる歴史あるスタジアムです。1930FIFAワールドカップ第1回大会開催中に、グループリーグの6試合が行われたそうです。
(中)カルロス会長の計らいで、VIPルームを用意してくれました。ただし外で見たほうが、雰囲気がわかりやすいので、メインスタンドで観戦しました。
(下左)運転手、通訳と一緒に。 (中・右)試合は1-0でナシオナルの勝利でした。
9月3日(日) プラサ・コロニア サテライト 練習参加
プラサ・コロニアの選手らは、地元コロニア出身がほとんどであり、ウルグアイ人気質(負けない、あきらめない気持ち)が強い印象を受けました。松原が自身の練習着を選手にあげようとすると、あっという間に無くなり、そのハングリー精神に圧倒されたそうです。
9月4日(月) プラサ・コロニア TOP練習参加
プラサ・コロニアの様子
プラサ・コロニアの仲間はとても優しく、快く我々のことを歓迎してくれていました。なんと会長の自宅をも見せてくださいました。
プラサ・コロニアは、サッカー以外にも、スイミング、ボクシング、女子バレーボール、バスケットボール、女子ハンドボール、フットサルのチームの活動もあり、総合型地域スポーツクラブの役割を果たしているそうです。
食事
パスタ、肉のメニューがほとんどです。
(左)トマトソースのニョーキ (右)ウルグアイ伝統料理のチヴィートス。佐藤監督が一番喜んでいたメニューです。
今回のウルグアイ研修で、日本と地球の反対側にあるウルグアイの文化、習慣、環境などを体感し、ウルグアイのサッカーの強さの秘訣や、100年も続くプラサ・コロニアというクラブがどう運営されているかなど、少しでも理解していただけていたら幸いです。
プラサ・コロニアのカルロス会長自らが歓迎するほど、彼らはザスパクサツ群馬アカデミーの皆様が日本からはるばる来ることを、とても喜んでいました。
今回の訪問を機に、今後もクラブ間で交流を図っていきたい、来年もぜひぜひ来てください、という言葉を会長よりもらいました。
最後に
今回のウルグアイ渡航では、他では出来ない経験がたくさんできたと思います。
倉尾理事長の「ザスパを良くしたい、前進させたい、国際的なクラブにしていきたい」という想いが、私を動かしました。
ウルグアイは私の財産であり、佐藤監督をはじめ選手たちはその肌で、私と25年の付き合いのあるウルグアイを少しは感じてくれたことと思います。
今後、この経験を思う存分、活かしてほしいと思います。
ザスパを応援しています!!
平成29年9月
松原 良香
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コラム事務局より
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