大学野球の将来を担う若手選手を育成~フューチャーズリーグ開催!!

 8月21日~9月3日、連盟の枠を超えた4大学が参加する若手選手のための大会、「第1回 フューチャーズリーグ Future’s League」が開催される。

 出場できるのは1、2年生で、リーグ戦登板5イニング以下の投手、リーグ戦出場10打席未満の打者だ。また、オーバーエイジ枠として同条件を満たす3、4年生も3人まで登録が可能。2回戦総当たりのリーグ戦を行い、上位2チームで優勝決定戦、下位2チームで3位決定戦を行う。

若手選手に真剣勝負の場を与える

 この大会を通し、大学野球の将来を担う若手選手を育成しようという目的がある。ハイレベルな戦いが繰り広げられる大学野球では、リーグ戦に出場機会のないまま4年間を終えてしまう選手も少なくない。例年であれば、連盟ごとに新人戦、教育リーグなど下級生のための大会も行われるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くが中止となっている。そんなときに、優勝を目指してプレーできる真剣勝負の場が新設されることは、今後への大きな一歩ではないだろうか。

 また、出場するのが慶應義塾大学(東京六大学野球連盟)、國學院大學(東都大学野球連盟)、桐蔭横浜大学(神奈川大学野球連盟)、日本体育大学(首都大学野球連盟)と、連盟の枠を超えた4大学というのも、今大会の大きな特徴のひとつだ。

 日体大では、毎年7月に「青葉ベースボールフェスタ」というイベントを行っていた。スピードガンコンテストや大学生によるベースボールクリニックなどで子供たちに野球の楽しさを知ってもらい、国学院大、桐蔭横浜大などとの親善試合を観て、大学野球を感じてもらう。そんなイベントも、今年は中止となってしまった。

 日体大・古城隆利監督は「キャンプ、春季リーグ戦、マチュアカップ、新人戦がなくなり、青葉ベースボールフェスタというイベントもなくなってしまった中で、何かしたいよねという話になりました。トップチームには秋季リーグ戦があるので、育成を考えて下級生のときにオープン戦ではあるけど真剣に競争できるようにと考えたのが、フューチャーズリーグです」と話す。

  この大会では公式戦さながら、最高殊勲選手、最優秀防御率、首位打者と個人賞も設けられ、それぞれトロフィーが授与される。また、日本の大学野球では一般的ではない新しい試みもある。

 「日体大健志台野球場では16時半からのナイター、そしてアメリカの大学野球のように基本はホーム&アウェイという形でやります」

 日本でも、プロ野球ではナイターやお互いのホーム球場で試合をすることは当たり前のことだが、大学野球では自前の球場を持っていたとしても設備に差があり、普段の公式戦でそれをやるのは難しい。今大会は、慶応大、国学院大、日体大の野球場を使用、それぞれホームチームが後攻となる。桐蔭横浜大は全ての試合を他大学の野球場で行うことになるが、前半3試合をホームチーム、後半3試合をビジターチームとして戦うというルールを設けている。

常に新しい取り組みが行われる大学野球

 日体大が所属する首都大学野球リーグでは、今までもさまざまな新しいことに取り組んできた。授業に支障が出ないよう土日だけでリーグ戦の全日程を消化できるよう試合を組んだり、昨年には投手の球数制限も設けた。このような選手たちのための取り組みだけではなく、観客のためにできることも常に考えている。

 「(2018年、大学日本代表コーチとして行った)オランダのハーレムベースボールウィークやアメリカの日米野球で感じたのですが、観客は応援しに来ているのではなく観戦しに来ているんですよね。そして、(観客ではなく)球場側が雰囲気を作ってあげているんです。首都リーグは高校野球より観客が少なかったり、応援スタイルも高校野球と変わらなかったりするじゃないですか。観ている人が高校野球の延長線上と思うより、また違うステージなんだという風に演出したいという思いがありました。そんな話を、一緒にオランダに行っていた筑波大の川村監督としたんです」

 古城監督のそんな思いから連盟と掛け合い、スタンドの応援団や部員による応援に加え、イニング間に音楽をかけたり効果音を使ったりという演出が行われるようになった。

 守るものは守り、変えるものは変えていく。そうやって常にアップデートしてきた。そして、今年生まれたのがフューチャーズリーグだ。

 今後も毎年続けていくつもりだ、という古城監督はこう話す。
「学生マネージャーがフューチャーズリーグのSNSも開設し、今後運営していきます。本当は観客も入れて思い切り盛り上げて開催したいんです。それを大前提に考えているのですが、状況が状況なので。健志台での試合は配信も考えていますが、他に何かいい方法がないか考えていきたいと思います」

 スタンドで観戦ができるかは未定だが、ぜひフューチャーズリーグで未来のスターをいち早くチェックして欲しい。

 日程は以下の通り。

好きな時に好きなだけ神宮球場で野球観戦ができる環境に身を置きたいと思い、OLを辞め北海道から上京。 「三度の飯より野球が大好き」というキャッチフレーズと共にタレント活動をしながら、プロ野球・アマチュア野球を年間200試合以上観戦。気になるリーグや選手を取材し独自の視点で伝えるライターとしても活動している。 大学野球、社会人野球を中心に、記者が少なく情報が届かない大会などに自ら赴き、情報を必要とする人に発信する役割も担う。 面白いのに日の当たりづらいリーグや選手を太陽の下に引っ張り出すことを目標とする。

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